昔は3500km毎にオイル交換をした方が良いと言われていましたが
最近の車は一年に一回程度の交換で十分なんだそうです。
実際は車検ごとのオイル交換しかしていない人も多いのだとか。
それでも、大きなトラブルは滅多に出ないそうです。
そこには大きな理由があります。
オイルのグレード
初めにSHグレードから紹介します。このオイルは1993年以降の車に適合したオイルの等級です。潤滑や防錆能力が高く、この頃のオイルから性能が良くなりました。
SLグレードより、劣化に対し強いオイルが作られる様になりました。耐熱性が高くなり、厳しい環境でも劣化に強いオイルとなりました。これは、環境負荷を低減する為、エンジンオイルの交換サイクルを伸ばす事が求められた結果です。
現在は、交換サイクルは2倍以上伸び、劣化に強いオイルが標準となっています。
エンジンにも違いが
実は、2001年以降はエンジンも環境対策に合わせ造りが変化しています。
今までのエンジンは、オイルによりシリンダーの気密を保つ構造になっていました。
オイルは爆発の熱にいつも晒される為、劣化を速める結果となっていました。
さらに排気ガスにも燃えたオイルが含まれ排ガス規制にも追従が厳しい状況となっていきました。
対応として、オイルで気密を保つ構造を辞め、ピストンとシリンダーの隙間を詰める様になりました。これによりオイルが熱を受ける面積を最小とする事が出来ましたが、シリンダーとピストン間の隙間は狭くなりお互いが傷ついてしまう恐れが出て来ました。オイル側には、狭い隙間に入り込む低い粘性と高い潤滑性が求められる結果となりました。
どの様なオイルを選べばよいか?
オイルは大きく分けて、3種類あります。100%化学合成油、部分合成油、鉱物油です。
この中で100%化学合成油が一番質が良いと考えて差し支えありません。
その次が、部分化学合成、最後に鉱物油の順番です。
このベースオイルの違いは、劣化速度の違いと考えれば良いと思います。
負荷を掛ける乗り方をする場合は、劣化に強い化学合成のオイルをお勧めします。
劣化を踏まえれば、化学合成オイルを超える鉱物油が存在しますので、探してみるのも面白いかもしれません。
鉱物油は価格が安いので頻繁に交換する事ができます。
また、オイルの表示ですが、SNが一番良いオイルで、その下がSMとなります。
SNグレードを選んでおけば間違いはありません。
あと、粘度や温度性能にも気を付けてください。
例えば、0w-40であれば、柔らかめで高温まで対応します。
左の数字が冷間の粘度、右側が温間の性能。W40あればNA車なら殆ど大丈夫です。
ターボ車であれば、右側の数字が大きいw50等のオイルを選ぶと熱に強いオイルとなります。熱に強いオイルはだいたい粘度が高く、フリクションロスも大きいオイルとなります。
熱の少ないエコカー等であれば、0-w20等の柔らかいオイルがお勧めです。
粘度が低いオイルは燃費に良い影響を与えます。
まとめ
ヴィッツGRでは最新のSN規格で、粘度が低く対応温度がそこそこの0w-40辺りが良いのではないかなと思っています。
オススメはMobil 1™ 0W-40です。ヨーロッパのスポーツカーやGT-Rの純正指定オイルです。コスパに優れるオイルです。
あと、モービルはベースオイルを作れる数少ないメーカーですので、信頼性も高いと思います。